その味、なに色?
すでに似た考察はあるのかも。
色と味を結びつけてみた。
色の表現には2系統あるが、わかりやすく印刷で使う色で考える。
C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)
C=すっぱさ、M=からさ、Y=あまさ、K=しょっぱさ とする。
(注)
舌で感じるのは「すっぱさ、甘さ、しょっぱさ、苦さ、旨さ」の5種と言われる。
→「苦さ」は毒を感じ分けるためのもので、非常に敏感。ここでは外すことにした。
→「旨み」はタンパク質(アミノ酸)を示す味、本能的に必要な感覚。これも外す。
→「辛さ」は味覚ではなく、痛覚。しかし日常的で身近な感覚なので加えた。
色の濃淡で、味の濃い薄いをあらわすものとする。
4色×4段階×4味=64パターンを作ってすべてを解説するのは困難なので、具体例を挙げて説明してみる。
① C+M:からさ+甘さ
エビチリとか、アジアンテイストな甘辛ソース。混色するとパープルになる。
② C+M:すっぱさと辛さ
トムヤムクンに代表される、すっぱ辛さ。色を混ぜると、爽やかなグリーン。
③ M+Y:甘さとすっぱさ
黄色(すっぱさ)が強ければ、青春の味。赤(甘さ)が強ければ、情熱的な恋の味に。
④ K:塩を入れすぎて失敗!
黒(塩からさ)が強くなると、どの色も黒に負ける。塩からさは水(白)で薄めるしかない。
各人で印象は異なるとは思うが、それなりに色を使った味の表現ができたと思う。味を色に変換すれば、色の混ぜ合わせによって味を表す新たな色が導き出される。
もしかしたら料理学においては味を数値化して、演算式や関数を使って結果を見つけるような手法があるのかもしれない。その点、色はひと目で理解できるので、簡単・便利であると思う。