投稿

4月 7, 2024の投稿を表示しています

日記記3

◯ お花見 いちど変な形でことわって、一日の冷却期間を経て、結局行くことに。 お弁当を作ると言うので聞いたら3時間かかると答えた。その3時間がもったいない。ビックリしてその勢いで私が1時間で作った。 サンドイッチ4種と、おにぎり、青菜とベーコンの炒め。唐揚げとウインナーは買ってきたもの。ポテトサラダはこんなもんだろうという感じで、勘で作ってみた。全体にパンチなく、お上品な薄味。そうだった、お弁当はしっかり濃いめの味付けが必要なのだった。冷めるとなぜか味が後退してしまう。 ◯ 桜、若葉、若草 春。萌え出づる季節。大地が、木々が、活発に活動を始める。そのためにはエネルギーが必要で、どんどん吸収したり、蓄積したものを一気に使う。 そんな場所へ、花見と称してシートなどを広げて呑気に飲み食いをする。しかし呑気ではすまされない。うずまく自然の力で、わたしたちのエネルギーもかなり吸い取られているはずだ。その結果、酔いはいつもより早く回り、胃もたれしたり、食欲が失せたり、なんだか元気なく全身がぐったりしてしまう。そのことに気がついたのはずいぶん前だ。楽しいはずの遠足やピクニック、宴会が、なぜかしんどい。見上げればそこには美しい桜。この桜が… 「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」西行が晩年に詠んだ和歌。 これに触発された掌編に、『桜の樹の下には』梶井基次郎、『桜の森の満開の下』坂口安吾、がある。どちらもヒタヒタとした怖さをふくんでいる。花見で何だかおかしいなと思いはじめてから読んだので、しみじみと腑に落ちた。 むろん先日のお花見もぐったりしてしまい、後半はただ座って休んでいた。 ◯ 辞書 辞書熱が上がってきた。小学校の卒業でもらった漢和辞典。私の辞書ブーム第一期。角川の類語辞典(編集・デザインがユニーク)、『字訓』(白川静)等々、何度かマイブームがあった。広辞苑、岩波国語辞典、フランス語・ドイツ語の辞書、季語辞典、さまざまな辞書を所有していた。今はもうない。 手元にのこっているのは、旺文社の国語辞典。かつて仕事で使うためにあれこれ見比べて買ったもの。丁寧な説明、漢字の書き順、用例、書状の書き方などの巻末付録。 先日、あらためて書店で何冊かの辞書を引き比べてみた。比べることで辞書のキャラが立つ。 言葉がどんどん色づいてきて楽しい。 どんな本でもそうなのだが、知識の結晶が...