読書、書く栞、ブログ

攻める栞

ここ数年読書ブログを書いている。
読みながら引用したい文や参考箇所が出てくるので、何らかのマーキングが必要になる。そこで編み出した方法「書く栞」について述べておこう。

(以前)ページに丸をつけ、気になった行の上に線を引く→記入をやめ、複数の栞を挟む→栞のかわりに細い付箋を貼る→百均のメモ用紙を断裁し、書き込める栞にした(現在)。

もとは安いメモパッドであるので、切る手間はあるが気軽に使え、終われば捨てるのみ。
百均の店によっては100枚入りのカード用紙なども売っているので、それなら断裁は不要。
メモ用紙は紙質のコシがないので、多く挟んでも本を読むときにじゃまにならない。カードは大きめ・堅めなので、書き込める情報が多いし後で使い回すのに便利。どちらも一長一短がある。

記入内容:該当ページ、内容の概略、気になったポイント、自分の考え、関連ページの記載、など。

ブログ記事を考える際、いったんすべての栞をはずし、並べたり組み合わせたり情報カード的な使い方が可能。
ページ数を書いておけば、栞を本からはずしてもそのページに再びアクセスできる。〈栞に書いた情報〉⇄〈本の情報〉、その往復で記事を作っていく。

ブログにすることの良さ

本を読んで、いったんすべてを忘れられる。
それに尽きる。忘れることで潜在意識に残ったものが、時を経て断片的にぼんやりと現れることがある。深層意識にとどまっていただけの価値があり、おそらくは自分にとって大切な情報。
そこでブログを読み返す。納得を得られたり、また違う印象を抱いたり、ブログ記事を書き直すこともある。アルバムのように個人的なアーカイブとしても機能する。必要なら再読すればいい。また、ネット上にあることで誰かの役に立てるかもしれない。

このようなトータルな読書体験を有意義に感じる。

(余談)
私の場合、読書ブログはなるべく感情をよけて書いている。情報を得るのに自分の中の感情表現はじゃまになる。しかも書かれた感情は過去の自分の感情でしかない。感動した、感心した、などはどうでも良い。そもそも本の内容を自分で取捨選択した上に自分の言葉で書いているのだから、その段階で感情的な影響を及ぼしている可能性もある。