お盆の後日談、さらに後日

前回の続き。お盆の災難と、その後日談。

振り返ってみれば、私が遠方へ法事で留守のあいだに、年寄りがうっかりミスで転んだだけの話。

それで這いずり回って数日過ごし、部屋をすさまじい汚部屋に変えつつ、やっと救急を呼んで入院。入院は2ヶ月。前半は打ち身の治療、あと偽痛風と軽い感染症があった。後半は転院して簡単なリハビリ。汚部屋の大掃除については前回書いた通り。

入院中から、全力で今後のケアの策を講じた。ソーシャルワーカーと打ち合わせし、役所経由でケアマネージャーを紹介してもらう。その間、介護認定のための手続きを迅速に。用具屋が来て手すりなどの取り付け。今後の見守りなど、ケアプランの打ち合わせ、諸々の契約など。

すべては終わり、何事もなかったかのように、年寄りは元の穏やかな生活に戻っている。
私もこうして振り返りのブログを記している。

やるべきことはやれたと思う。
その自分の気持ちは、どんなものなのだろう。

義務、だけではない。
孝行、とはちがう。
思いやり、なのか。
優しさはそこにあるかと言うと、むしろ厳しさのほうが強い。
自分に対しても、親に対しても。

ケアマネージャーに質問された。
「お子さんとしては親御さんにどんなことを望んでいますか?」
私は、健康的に前向きに残りの人生を気ままに過ごしてほしい、と答えた。
そのために普段からハリのある生活を自覚的におくってほしい、とも。

寝たきり予備軍である以上、低きに流れるだけの自堕落な生活では身を滅ぼす。できることをできる範囲で、精を出してほしい。無理は禁物だが、フヌケも良くない。

何十年かすれば我が身でもある。
そのとき私は、どんなふうに思って老体を引きずりながら生きているのだろうか。

やっぱ無理ぃ〜

などとほざいているのだろうか。